■この本は
大学受験において、文理を問わず多くの受験生が苦手分野として挙げる「数列」を得意分野へと変えるための実践問題集『数列〜大学入試対策〜』です。
中学生までは数学が得意だった人も、高校数学を学習していく中で知らぬ間に苦手になっていることはありませんか?
たとえば「数Ⅰ 三角比」や「数Bベクトル」、「数B数列」など、、、
これらの単元には共通点があります。
それは「記号」を多用しているということです。
高校で学習する数学は、中学までの数学に比べると抽象度がグッと上がります。したがって、記号や言葉の意味を正確に理解しておかないと、公式に数値や文字を代入しさえすればよいようなレベルの問題には対処できても、それ以上のレベルの問題には手を出せないことが少なくありません。
これでは苦手分野からの脱出は難しいでしょう。
また、数Ⅲの学習を始める際には、数列(特に漸化式、数学的帰納法)は、三角関数、指数関数・対数関数と並んで、事前に弱点を克服しておく必要がある重要な分野です。
この「弱点克服:高校数学 数学B-数列」では、その約半分を漸化式と数学的帰納法に充て、教科書とはひと味異なる配列で13単元130ページ(解答も同数の130ページ)にまとめなおしました。
漸化式には様々なタイプがありますが、そのもっとも基本となるのが、等差数列、等比数列、階差数列、特性方程式の4つのタイプです。ワンランク難しいタイプの漸化式の問題の多くも、これら4つのタイプのいずれかに帰着します。
十分に活用して、得意分野へと変えてください。
■基本から徐々にレベルアップできるように構成してあり、この130ページ(解答も同数の130ページ)を理解すれば、中堅私大やセンター試験に十分対応できる力を身につけられます。
苦手になる理由は様々あると思いますが、苦手な分野ほど、何が原因で間違えたのかをしっかり把握し、それを修正していく必要があります。
そのためにも、基本を正しく理解することが大切になります。
「解答・解説」には、自学自習ができるように、途中経過を出来るだけ詳しく載せました。また、必要に応じて「基本事項」、「公式」、「定理」、「考え方」なども載せてあります。なお、各公式は、自力で導けるようにしてください。そうすることで、理解がより深まります。
■『数列〜大学入試対策〜』に含まれる単元は以下のようになっています。
1-等差数列と和
2-等比数列と和
3-Σの計算
4-いろいろな数列の和
5-階差数列
6-隣接2項間漸化式1
7-隣接2項間漸化式2
8-隣接2項間漸化式3
9-隣接2項間漸化式4
10-隣接2項間漸化式5
11-隣接3項間漸化式
12-群数列
13-数学的帰納法
■この本が皆さんの志望校合格の一助になれば幸いです。さあ、合格に向けて共に一歩を踏み出しましょう!